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「その場で死ぬかもしれませんよ!」……財津和夫71歳がガンから復帰するまで

「その場で死ぬかもしれませんよ!」……財津和夫71歳がガンから復帰するまで

財津和夫(ミュージシャン、作曲家)――クローズアップ

2019/06/02
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「今はどんなものもおいしくいただける。それが一番幸せ」

 日本のポピュラー音楽界のレジェンドも御年71歳。実は、がんが発覚する半年前に鼠径ヘルニアの手術を受けるなど、ここ数年、不調が続いていたという。

「がんの手術をしたことで、むしろすっきりしました。退院後しばらくは“聖人”になったような気がしましたが、早くも俗人に戻った(笑)。しかも俗人である喜びが前よりも大きいんです。今はどんなものもおいしくいただける。正直、それが一番幸せかな」

「TULIP concert tour 『is There』」

 現在、闘病でキャンセルした公演の“振替”と快気祝いを兼ねたチューリップのツアー中。ファイナルは7月7日、出身地・福岡で行われる。この日はアマチュア時代から苦楽を共にしたギタリスト、安部俊幸さんの命日に当たる。

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「安部君が亡くなって5年。彼に想いが届けばいいなと。メンバーが元気なら50周年ツアーも可能ですが、これが最後かもしれませんからね」

ざいつかずお/1948年、福岡市生まれ。学生時代にチューリップを結成し、1972年、「魔法の黄色い靴」でデビュー。「心の旅」「青春の影」「サボテンの花」「虹とスニーカーの頃」などヒット曲多数。ソロ活動のほか、作曲家として松田聖子らに楽曲を提供。大阪芸術大学で教壇にも立つ。

INFORMATION

「TULIP concert tour 『is There』」
7月7日まで札幌、岩手、青森、鹿児島、大阪、長崎、福岡で公演
http://www.zaitsukazuo.com/tulip/index.html

「その場で死ぬかもしれませんよ!」……財津和夫71歳がガンから復帰するまで

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