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――う、私(42歳)いつまでたっても取材はガチガチです。

ジョニ男 僕もそうなんですよ。でもそれって相当自分を追い込んでるし、失敗しちゃいけない、これ結果出さなきゃいけないって思っちゃってるから。それだめだなと思って。そこからは切り換えて、もう今回練習です、と。

――なんでしょう、気持ちが楽に(笑)。

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ジョニ男 そう考えると、そんなに怒ることもないし、人のせいにすることもない。「お前のせいで失敗したじゃーん」が「ありがとう、失敗させてくれてありがとう」になる。

――そうですね、練習でよかった……。

 

「自分に似合わないことをやってもウケない」

ジョニ男 そうそう。次に同じシチュエーションが来ても、あの失敗があるから、違うことができる。また同じような失敗もするんですけど(笑)。

――あれ、目が覚めた。この取材練習じゃない本番だ。

ジョニ男 いやいや。そう考えたら色々経験できるし、何よりそっちの方が色々楽しいじゃないですか。僕ね、あまり色んなことができないなということがだんだんわかってきたんですよ。自分に似合わない、できないことはどうしてもある。面白いこと思いついても、僕が大喜利で出すとウケなかったりする。似合ってないからウケないんですよね。他の人だったらウケるのかもしれない。

――なるほど。

ジョニ男 そうやっていくと、自分にウケるものがだんだん限られてくるんですよね。飯尾さんなんかも「ちょっとジョニ男さんの真似してダジャレ言ったけど、全然ウケなかったです」って言いますし(笑)。そうなるともうやること1つみたいな感じになってきて。昔よりも色んなことやらなくてもよくなってきたなと思って。だから「やりたいこと」より「できること」。オイルショック1本で。

――磨いて磨いて。

ジョニ男 それはもうさんまさんとか関根さんとか飯尾さんとか、もちろんタモリさんとか、皆さんのおかげ。すごい人たちのおかげで自分にしかないものがわかったというか。

 

――ジョニ男さんのそういった魅力がそがれることなく、ここまで来れたのはどうしてだと思いますか?

ジョニ男 いやほんと先輩とか後輩のおかげですね。やさしくしてくれた(笑)。浅井企画という事務所と。ゴルフ場行くと関根さんよりも年上に見られて、会計が僕に回ってきますけど。

――あのちょび髭の人が最年長に違いない(笑)。

ジョニ男 それだけは勘弁していただきたい。だって僕、ゴルフ場まで軽自動車で行ってるんですよ。その人間がなぜ関根さんのお会計を払わないといけないのか! 軽自動車わざわざ遠くに停めてるのに!

――なぜ遠くに?

ジョニ男 ゴルフ場の景観がそがれるんじゃないかなと思って。豪華なゴルフ場で、軽自動車が真ん中に停まってたら問題あるじゃないですか。だから遠くに停めて、歩いてくるんですよ。

――気遣いがすごい。