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野村克也氏、古田敦也氏から学んだ事

 僕の中では伊藤智仁コーチといえばファミコンソフトのファミリースタジアム(通称:ファミスタ)'94でいつも「いとうとも」を使わせてもらっていた。なぜなら変化球がキレッキレで三振を取りまくれるからだ。一緒にプレーする友達からは「お前、いとうとも、せこいぞ!」とまで言われたほどだ。

 バーチャルの世界から現実に。当時中学生だった自分は甲子園球場で阪神vsヤクルトの試合で背番号「20」の伊藤コーチを観たのを今でもはっきりと覚えている。

97年の日本シリーズに登板した伊藤智仁 ©文藝春秋

河内「当時、指導者やチームメイトに言われたことで印象に残っている事はありますか?」

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伊藤コーチ「野村監督にはピッチャーとしてはそこまで教えてもらった事はないですが、『野球』というものをキリがないほど教えてもらいましたね。バッテリーを組ませてもらった古田さんにはピッチングの事やバッターと対戦するにはどうすれば良いかという事を沢山教わりました」

 現役時代は150キロを超えるストレートと球界史上最高のスライダーと言われるボールを、目いっぱい投げていた伊藤コーチ。キャッチャー出身の野村克也氏、古田敦也氏から学んだ事を踏まえつつも、「基本的には自分で考えてやってきたタイプ」と語っている。

 その経験や自身の投手論を、今のイーグルスの投手陣に良い形で伝えてくれているに違いない。

 そんな伊藤コーチは昨年、文春野球コラム(東京ヤクルト)を担当されていたのは言うまでもない。最後に文春野球コラムをご覧の皆さまにメッセージを送ってくれた。

伊藤智仁コーチ「ただいま、パ・リーグは1位から5位まで団子状態で、いつ1位になるか5位になるか面白い状態が続いています! 文春野球コラムにヒットを押されるのも嬉しいけど、球場に足を運んで、熱いパ・リーグを観に来てください!」

 さぁ、スタジアムにLet’s Goです!

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