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「さんざん泣き尽したとき、自分は自分でいていいんだ、と」

「3人兄妹の真ん中で両親は私をしっかりした子と思っていたようです。高校でオーストラリア留学から帰ってきたとき、兄も妹も留学中で生まれて初めて一人っ子状態になりました。赤ちゃん返りして、親にわがままを言って……さんざん泣き尽したとき、自分は自分でいていいんだ、と肯定できるようになりました」

©2019『長いお別れ』製作委員会 ©中島京子/文藝春秋

 ライブハウスで働きながら様々な音楽を吸収し、2011年に活動を開始。優河さんの唄は聴く人の背中をそっと押してくれる。

「認知症の方がたとえ過去を思い出せなくなったとしても、いずれ命が尽きるときには記憶も消えていく。“今”しかないのは人間みんな同じだと思うんです。別れは悲しいけれど、人を前進させるものでもある。多くの人にこの映画が届くように、と願っています」

ゆうが/1992年東京生まれ。2015年、アルバム「Tabiji」をリリース。TVCMナレーション(UNIQLO、POLA)など幅広く活躍。2018年、2ndアルバム「魔法」をP-VINEレコードからリリース。全国でのツアーライブも精力的に行っている。5月22日に新作ミニアルバム「めぐる」がリリースされた。

INFORMATION

『長いお別れ』
全国ロードショー中
http://nagaiowakare.asmik-ace.co.jp

長いお別れ (文春文庫)

中島 京子

文藝春秋

2018年3月9日 発売