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児童ポルノ摘発「1歳3カ月から13歳まで」11人を毒牙にかけた31歳犯人の“おぞましい犯歴”

2019/06/17

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会

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 誰しも、子供時代に受けた心の傷は大人の頃よりも深く残るものだ。ましてやそれが性犯罪であったら――。未成年の児童に性的虐待をした上で、その行為を撮影した動画を共有していた小児性愛者らが国際刑事警察機構、通称インターポールと各国警察の捜査で摘発されたことが5月23日、明らかになった。

 世界的な児童ポルノ共有ネットワークに性的虐待を受けた児童のなかには2歳未満の乳児もいたというから、絶句するほかない。

 インターポールが手がけたのは、「ブラックリスト(黒い手首)」事件。事件名は容疑者の一人が腕につけていたブレスレットにちなむ。未成年の児童に性的興奮を抱く世界中の6万3000人が会員登録したネットワークでは、児童が性的虐待を受ける児童ポルノ映像が毎週のように投稿され、共有されていた。虐待を受けた児童は推定150人前後とみられ、各国当局はオーストラリア、タイ、米国で総勢9人を逮捕した。

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 なかでも児童ポルノの多くを提供していたのは、タイ生まれのオーストラリア人、ルエチャ・トクプッツァ(31)だった。

©iStock.com

11人の男児に対して性的虐待

「被告人は、子供にとっての最悪の悪夢であり、あらゆる親にとっての恐怖であり、社会に対する脅威だ」

 5月17日の判決日、オーストラリアの地元裁判所の女性裁判官は、トクプッツァをそう糾弾した。事件を知るものにとっては、むしろ控えめに響くかもしれない。

 トクプッツァが問われた罪は50以上。2011年6月〜2018年1月、1歳3カ月の男児から13歳までの11人の男児に対して肛門への挿入を含む性的虐待を繰り返し、その行為を251の動画と414の写真に納め、不特定多数と共有したなどとして、禁錮40年の判決を受けた。

 数字と同じぐらい、その被害者との関係性は信じがたい。

 従兄弟、義理の妹の息子2人、母親が養子縁組した血の繋がらない弟、ボーイフレンドの息子、母親の実家近くに住んでいた兄弟など……。いずれもトクプッツァの毒牙にかかった。

 女性裁判官が判決で特に厳しく言及したのは従兄弟のケースだ。