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【デモ開始 6月16日①】

6月16日14時30分ごろ。©安田峰俊

 6月16日14時30分ごろ。デモ隊の通過が予定されている湾仔の軒尼詩道(ヘネシー・ロード)でプラカードを掲げる人たち。

16日14時30分ごろ。デモ隊の通過前にプラカードを掲げる集団。この軒尼詩道は、大規模なデモルートとして選ばれることが多い。©安田峰俊

 16日14時30分ごろ。この日のデモは香港の民主派系の民間団体や政治団体の連合組織・民間人権陣線(民陣、Civil Human Rights Front)が事前申請をおこない実施したもので、まったくの合法。香港では天安門事件追悼デモや、香港返還記念日に民主派がおこなう七一デモをはじめデモ活動が非常に活発で、主催側や支援者らにもノウハウが蓄積されている。この軒尼詩道は、大規模なデモルートとして選ばれることが多い道だ。

16日。前日の夜に逃亡犯条例改正審議に抗議して自殺した男性を追悼するブース。©安田峰俊

 16日14時30分ごろ。前日、逃亡犯条例改正審議に抗議する男性が自殺したことで、追悼の動きも盛んだった。ここだけではなく各所で追悼がおこなわれ、ボランティアが配った白い花を手に歩くデモ参加者も少なくなかった。すでに政府側が審議の先送りを発表していたにもかかわらず、デモの参加人数が前代未聞の200万人規模まで膨れ上がったのは、抗議自殺者が出たことも大きかったとみられる。

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16日。デモ隊の先頭。©安田峰俊

 16日14時30分ごろ。デモ隊の先頭。MTR天后駅付近にあるヴィクトリア公園(さまざまなデモのスタート地点になることが多い)が人で埋まり、予定時間よりも20分繰り上げて出発した。やがて付近の路地まで人であふれてしまい、デモ隊のスタート地点の方向へは進めなくなる。

16日のデモは老若男女が参加。少なくとも日中は全体的に和やかな雰囲気だった。©安田峰俊

 デモは平和的で、老若男女が参加。老人も家族連れもいる。9日のデモは、条例審議の延期が決まる前だったため悲壮感が漂っていたというが、この日はすでに政府側が最低限の譲歩はおこなった後だったため、少なくとも日中は全体的に和やかな雰囲気だった。