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現地で見た6.16香港「史上最大200万人デモ」 市民はいかに戦ったか<写真レポート>

天安門30周年――「終わりの始まり」になるはずだった

2019/06/17

genre : ニュース, 国際

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【デモ 6月16日②】

16日16時半ごろ。軒尼詩道は完全に人波に埋め尽くされる。©安田峰俊

 6月16日16時30分ごろの湾仔駅付近。軒尼詩道は完全に人波に埋め尽くされてしまった。九龍半島側からどんどん人がやってくるため、島へ渡る地下鉄やスターフェリーは乗るまで40分以上も待たされる状態だったという。

16日16時45分ごろの湾仔。軒尼詩道に並走する駱克道で、通行規制をおこなう警察にその撤去を求めるデモ隊。©安田峰俊

 16日16時45分ごろ。参加人数が多すぎて本来のルートである軒尼詩道だけではなく、東西に並走する道路3~4本もデモ隊が埋め尽くす。写真は駱克道(ロックハート・ロード)を封鎖していた警官のところへデモ隊が殺到する様子。数分後、通行規制が取り払われた。

16日17時15分ごろ。ホテルの部屋から階下の駱克道を見下ろす。©安田峰俊

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 16日17時15分ごろ。いったん宿泊先のホテルの部屋に戻り、階下の駱克道を見下ろす。「香港加油(香港がんばれ)」「林鄭下台(林鄭月娥は辞任せよ)」のシュプレヒコールが8階の部屋までガンガン聞こえてきた。人数が多すぎて隊列がほとんど前に進まないため、通り沿いの食堂やコンビニは、腹ごしらえするデモ隊が大量に入店して大混雑。いっぽう、ホテルは複数の従業員が入り口を封鎖し、宿泊者以外は入れないようにしていた。