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「工場のまち」川崎はなぜ“借りて住みたい街”2位になれたのか?

2019/06/22
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バラエティに富む飲み屋街に風俗街、映画館

 京急の高架をくぐった先にはいくつかのアーケード商店街がある。特に大きいのは「銀柳街」で、チェーン店が中心だ。また、アーケードではないが、銀柳街と直交する形で「仲見世通り」があり、ここは飲み屋街になっている。中には有名チェーンの居酒屋も当然あるが、歩いているとおしゃれなバル形式のお店なども見かけ、バラエティに富んでいる印象を受けた。また、大きなまちにはつきものの風俗街は駅の北東に「堀之内」とよばれるエリアがある。少し飲み屋街からは離れているが、10~20店舗が元気に営業している。

川崎駅周辺で最も大きな商店街「銀柳街」
「銀柳街」のアーケード
川崎駅北東にある風俗街「掘之内」

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 そして、川崎の特徴と言えば、映画だ。東口には2つのシネマコンプレックスがあり、西口の「ラゾーナ」にあるシネマコンプレックスも入れると川崎駅周辺には31スクリーン、約6900席がある。これは東京でも映画館の多い印象のある有楽町周辺とほぼ同じ席数、スクリーン数で言えば10スクリーンほど多い。神奈川県内に住む人の中には映画を見るために電車で長時間かけて川崎まで行くという人もいる。