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勝つことへの執念がチームに良い流れをもたらす

今シーズン初のウイニングボールを見せてくれる則本選手 ©河内一朗

河内「2年前、筒香選手(DeNA)から奪った三振で8試合連続2桁奪三振の偉業を成し遂げました。あの後食べたい、おにぎりは『梅』でしたが、今は何ですか?」

則本選手「梅こんぶ」

河内「こんぶが増えましたね!」

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則本選手「ちょっと疲れているので、こんぶ追加で(笑)」

 なんとも言えない笑顔を見せてくれた。この茶目っ気とマウンド上での闘志むき出しな姿とのギャップがたまらない。どんな時だって真剣に答えてくれるし、サービス精神や遊び心を忘れない。球界を代表する魂のエースに今後について迫ってみた。

河内「次はどんな魂でマウンドに向かいますか?」

則本選手「とにかくチームが勝つために腕を振るだけです!」

河内「則本選手にとって『勝つ』とはどういうことですか?」

則本選手「一番の栄養です。辰己が言ってましたけど、『勝ちゃええんや!』と。本当にその通りやと思うんで、その気持ちを忘れずやっていきます」

 勝ちにこだわる背番号14、則本昂大選手。この男が帰ってきたのは、当然戦力的に大きい。ただ、それ以上に大きいのは「勝たないと意味がない」と本人もよく口にする勝つことへの執念こそが、チームに良い流れをもたらしてくれるに違いない。

 1日足りとも目が離せなくなってきた後半戦のパシフィック・リーグは始まったばかり。闘志溢れる魂のピッチングを目に焼き付けながら、虎視眈々と首位奪還を狙おうじゃありませんか。

『勝ちゃええんや!』

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