昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

石破茂に聞く「なぜ若手議員と料亭に飲みに行かないんですか?」

「ポスト安倍」アンケート1位 石破茂インタビュー#2

これからどうやって「国会議員票」を集める?

――確かに地方の方々とお話をしていると、いろいろな小さい会合にも石破さんはいらっしゃって、一人ひとりにお酌して回ってみたいなことはよく聞きますし、地方での人気はすごく高いという実感があります。一方で永田町へ戻ってきて議員の方々に聞くと、「党内野党だ」「あそこまで言っちゃダメだ」と言う人もいる。このギャップが大きい。

石破 そうなんでしょうね。でも「党内野党」と批判される方も、ご地元でいろいろな話を有権者の皆さんから聞いたら、おそらく私と同じことを皆さんはおっしゃっていないでしょうか。国会議員は有権者から議席をお預かりしている。だから国会での議論を地元に伝えることも大事ですが、地元の意見を中央に伝えるのも大事なことでしょう。

 宮沢内閣の不信任に賛成票を入れたり、新進党に行ったり、自民党に戻ったり、第一次安倍内閣のときに「キングの会」、小坂憲次のK、石破のI、中谷のN、後藤田正純のG、この4人で安倍総理に責任を迫ったり。それはこんなことしないほうが絶対得ですって。

 

――麻生政権のときも与謝野馨さんと一緒に「辞めろ」って言っていました(笑)。

石破 そうでした。これは権力者の怒りは買うし、自分にとって得することは何もない。だけど政治家というのは、国民の代表として、おかしいことはおかしいって言うためにいるんじゃないんでしょうか。私が安倍総理に責任を問うたときは、参議院選で自民党がぼろ負けしたとき(2007年)でした。まさか自分の鳥取県で負けると思わなかったです。県連会長だったので終わった後はほんとにお詫び回りでした。そうしたら、今までずっと自民党に入れてきた人が「今度だけは民主党に入れた」と言っていた。落選した現職の参議院議員も、自分がスキャンダルを起こしたわけでもなく、不真面目に仕事をしたわけでもなく、一生懸命やってきたのに、自分の努力と何の関係もないところで落ちる。その責任を誰もとらないのはおかしい、という気持ちでした。

 

――そろそろお時間なんですけれど、昨年の総裁選で石破さんに投票した議員72人の顔は全員把握できているんですか。

石破 数人を除いて。どうしても分からない方がおられます。

――政治は最終的に数が力です。その数を増やしていく努力は個別にされたりするんですか。

石破 できるだけ努力したいと思います。参議院平成研を中心とする、総裁選で力を貸してくれた方々の選挙は、全面的にお手伝いしたい。先ほども話に出ましたが、この間の統一地方選挙でも、お世話になった地方議員のところはできるだけ行きました。