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石破茂に聞く「なぜ若手議員と料亭に飲みに行かないんですか?」

「ポスト安倍」アンケート1位 石破茂インタビュー#2

進次郎さんは天才だから、パッパッパッとつかむ

――選挙で勝たせてあげることが鍵になってくる。

石破 あとは選挙とは関係なく、地方で地方創生などの講演会をやるんで来てくださいと言われたら行きます。この間行った大分県竹田市でも、人口2万ちょっとのところですが、ホールいっぱいに来てくれました。そういうことを積み重ねて、世の中が私を必要とする時が来るとするなら、成就するよう努力はする。1年は365日、1日は24時間しかないので、お酒を飲んでると、地方の講演も密度が薄くなるし、選挙応援も密度が薄くなる。どうしたらいいんでしょう。

――資料を揃えて、準備が大切ですよね。

石破 割り切れれば、それでいいのかもしれませんけどね。

 

――小泉進次郎さんは地方では方言を使って、うまくつかんでいます。効率的ですよね。

石破 うんうん、効率的(笑)。結果として、進次郎さんも同じような演説なんだけど、進次郎さんは天才だから、パッパッパッとつかむ。私は分厚い資料を読んで、これは使えない、これは使えるというのを取捨選択する時間がかかるのよ。

ラーメン屋は2キロ離れていたらウケない(笑)

――愚直にやられているわけですね。

石破 「このネタは受けるかな、受けないかな」って。例えば、行った先においしいラーメン屋が地元にあるとするじゃないですか。でも演説会場から2キロ離れていると、そのラーメン屋の名前を言ってももうウケない(笑)。

――距離が大事なんですね。

石破 うちの秘書たちは大変で、ぐるなびなんかで、おいしいラーメン屋、おいしいそば屋、おいしい焼鳥屋を調べて、地図を出して、会場から何メートルって調べています(笑)。

――やっぱりおいしくなきゃダメですもんね。

石破 おいしくなきゃダメだし、トンカツ定食600円とか、値段も知ってなきゃいけない。

 

――麻生さんは首相時代、カップヌードルを400円って言っていたことがありました。

石破 私ができるだけ地方を回っているのは、永田町や霞が関が地方とすごく遠いからなんです。この政策がこの地域でどういうふうに受け取られているんだというのを知らないと、結局は国民から離れていってしまうと思うんです。

 じつは今日も若手市長の会というのがあって、それに呼ばれて、講演してきたんです。市長としては国の政策にも、順番が違うって思うことがいっぱいあるんだけど、国会議員に言っても「それは国の政策ですから」ってはねられちゃうことがあると。それだと私たち困ってしまうと。だからやっぱり公共財たる内閣、総理大臣、大臣は、国民の納得と共感をどれだけ得るかというのが大事なことだと思います。でもこういうふうに愚直にやると、効率が悪くなってしまうのかもしれませんね。

(#1から続く)

写真=松本輝一/文藝春秋

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