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マンガ原作の実写化作品に挑む心境

 

――ちなみに、今年公開された『パラレルワールド・ラブストーリー』で、染谷さんと再共演されたときは、いかがでしたか?

 やはり、僕自身、ちょっと大人になったこともあって、楽しみながらお芝居できました。純粋に染谷さんの芝居を目の前で見られることの喜びが大きかったです。

「僕をこの世界に引きずり込んだのは、染谷さんですから!」と、ちゃんとご本人に言えました。それを聞いた染谷さんは、とても苦笑いされてましたけど(笑)。

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――話は戻って、『ちはやふる』3部作では、主人公のライバル校のドSキャラ・須藤を演じられました。

 もともと原作ファンで、いちばん好きなキャラが須藤だったんです。たまに出てきて、キツイことを言う須藤ですが、心のどこかで千早たちのスゴさを認めていて、熱さや情も持っているところに魅力や可愛さを感じていました。

 彼のいろいろな部分を出していきたいと思っていたので、原作ファンからみれば、「須藤はそんなことしない」と思ったかもしれません。でも、3次元のキャラとして演じる僕としては後悔していませんし、とても満足しています。

 

――『ちはやふる』以降、『ミスミソウ』や『3D彼女 リアルガール』、最新作の『ホットギミック ガールミーツボーイ』と、マンガ原作の実写化作品に出演されますが、どのような心境で挑まれていますか?

 マンガと映画、どっちがスゴいとか、偉いとかいった優劣はないですけれど、そもそものフォーマットが変わるわけです。

 画と文字で表現するマンガの世界から、音だけでなく、最近は4DXのように匂いや水で体感していくところまで、映画は来ているわけで、演者としても、変えることの意味を考えなきゃいけないと思うんです。

 ただ、原作のキャラを一切考えないのはおかしいと思うので、ある程度の枠組みはあるべきですが、そこに固執してしまうと、僕たちが演じる意味がなくなってしまう。その塩梅みたいなものは、常にシビアに意識して演じています。