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「危険すぎる」テレ東社内も激怒 “タブー番組”「世界のヤバい飯」なぜ復活できた?

テレビ東京『ハイパーハードボイルドグルメリポート』上出遼平Pインタビュー #1

――でもそこから今回の『ウルトラ~』の制作が決定します。

上出 3カ月前に突然「そういえば何かあったよね。やろうか」って。テレビ東京もちょうどいろいろ変わろうとしている時期で「何か弾あるかな」「そういえば変なのあったな」と声を掛けてもらった。

7月15日夜9時から放送の続編では、新たに『ウルトラ〜』が名前についた ©テレビ東京

――ということは、3カ月で制作したんですね?

上出 海外ロケ番組でその準備期間はどうかしてると思うんですよ。半年前に言ってくれたら……でも、番組の性質上、準備をしてどこかに行くんじゃなくて、まず行ってみることから始まるんですよね。おかげで3カ月あれば2時間番組は作れるんだなと学べました。

Netflixでの世界配信「僕らの世代にも一気に届いた」思わぬ反響

――ちょっと局内で怒られた話を聞きましたが、この1年で前作までの評判はどうでした?

上出 5月29日から始まったNetflixでの配信が本当に大きかったです。僕らの世代にも一気に届いた。地上波で放送した時よりも、Netflixに上がってから毎日のようにいろんな人が番組についてしゃべってくれたりして、おかげでいろんな人とお酒も飲みました。

――ネットでも「劇薬」「タブー番組」なんて言われていますが、そのなかでも嬉しい反応は?

上出 それこそNetflixに上がってからKing Gnuの井口理さんが「面白い」ってツイートしてくれて、そこにOKAMOTO’Sのハマ・オカモトさんが「俺もこれ好きだよ」ってリプライ。井口さんがまた「こういうのテレビでやったほうがいいんだよな」って。テレビマンに褒められるのはもちろん嬉しいんですけど、音楽のプロフェッショナル、違うものづくりをしている人に褒められるのってやっぱり嬉しい。そういえば、ファッション・デザイナーの藤原ヒロシさんも「面白い」って反応してくれて。

 あと、漫画『闇金ウシジマくん』作者の真鍋昌平さんにも仲良くしていただいているんですけど、細かく褒めてくれて。人の暗い内面を尋常じゃない深さで掘って、その中にある一筋の光みたいなものを15年描き続けてきた人に認められたのは、僕の伝え方も間違ってはいなかったのかなって思えて嬉しかったですね。(※15日放送の『ウルトラ~』では真鍋昌平さんと番組ディレクター陣による副音声も決定!)

 

――それで今回の2時間特番、3カ月で制作という無茶なスケジュールですけど、どちらへ?

上出 僕はケニアのゴミの山に行ってきました。