昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2019/07/27

体や心の悩みも一緒に考えてくれる歯科医師に相談

 ならば、どんな歯科医師にかかればいいのだろう。

「歯科医師の中にも、『ストレス性のものだから……』と、きちんと説明もせずに簡単に心療内科やペインクリニックに送ってしまう者もいる。また痛みを取ることへの焦りから、きちんとした診断をせずに歯の治療を進めてしまうケースもある。反対に、患者の悩みに耳を傾け、ストレスを消していくためのアドバイスができる歯科医師なら、患者の不安も次第に小さくなっていくので、結果として症状は安定しやすい。必要に応じて非定型歯痛治療に力を入れている歯科医師や、メンタルの面から歯科領域を診る “心療歯科”のような専門性の高い医療機関に紹介してくれる歯科医師なら信頼感も湧くでしょう。歯科診療は医科の診療と比べて患者と接している時間が長いので、歯科医師がその気になれば患者との信頼関係は築きやすい。口の中だけの問題に限らず、体のことや心の悩みなどについても一緒に考えてくれる歯科医師なら安心感は高まるはず。歯科医師との信頼や相性が、意外に治療効果を左右するものなのです」(片平院長)

©iStock.com

歯の健康診断を大事に 自分でも知っておきたい”8つのポイント”

 精神的なストレスに起因する症状というのは、付き合いの長いかかりつけ医のほうが気付きやすい。患者の性格もわかっている分、対応もとりやすい。
 同じことは歯科医師にも言える。今回取り上げた非定型歯痛のように「心の問題」から起きることの多い症状には、初対面の歯科医師よりは通いなれた歯医者さんのほうが有利だ。
 そのためにも、「歯の定期健診」が重要になってくる。
 3カ月に一度でも半年に一度でもいいから、同じ歯医者さんに長く通うことで、ちょっとした変化にも気付いてもらいやすくなるし、患者としても相談しやすくなる。
「異常なし」と診断されてもなお「痛いんです」と言える間柄になっておくためにも、「歯の定期健診」は大事なのです。
 ついでに歯垢も取ってもらえるし……。

「歯痛」を見極める8つのポイント

 ・歯が痛むのに“目に見える原因”が見つからない時は非定型歯痛の可能性あり
 ・ただし、心筋梗塞や狭心症などの危険性もあるので自己診断は禁物
 ・根本的な解決のためには、元にあるストレスを解消することが不可欠
 ・痛みを引き起こすような心の悩みの有無を確認する
 ・安易に鎮痛薬を服用するよりもストレス発散や睡眠の確保を心がける
 ・歯ぎしりをしているようなら、その対策(マウスピースなど)も行う
 ・相性のいい歯科医師を見つけて、定期的に歯科検診に通って信頼関係を醸成しておく
 ・長期にわたって改善しない時には「心療歯科」の受診も視野に入れる

※【編集部注】7月28日22:50に一部修正しました。

この記事の写真(5枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー