日本を代表するウクレレマイスターのキヨシ小林さんが、毎年夏に横浜で開催される「ウクレレピクニック」のステージに今年も立つ。
1975年に高田渡&ヒルトップ・ストリングス・バンドでバンジョリストとしてレコードデビュー。その後、自身の音楽のルーツでもあるジプシースウィングのギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトをモチーフとしたアルバムを出すなど長らくジャズギタリストとして活躍していたが、最近の活動はウクレレが中心。ウクレレの何に惹かれるのか。
「弦は4本だけだから、ギターに比べると出せる音の数は少ないし表現の幅も狭まります。でもそれは本当に大切な音しか出せないということでもあって、曲作りや演奏の際には、自分が拾っていきたい音、自分が伝えたいことを厳選する必要がある。限られた中で最大限に自分の思いを表現する醍醐味があるんです」
だが何よりも柔らかな音色が好きなのだという。
「ウクレレはコロコロとした丸い音を鳴らし、聴き手の心をほどく。当日もそんなサウンドと楽器としてのウクレレの可能性を感じてもらえれば」
INFORMATION
『ウクレレピクニック2019』
8月17~18日、横浜大さん橋・国際客船ターミナル・大さん橋ホール。
https://hawaii.jp/archives/event/up2019