障害者の姿は、健常者の視界から消されがちだ
以前、私は「れいわ重度障害者当選 就活で20社以上落とされた、脳性まひのアニオタが考える意義」という記事で、
そして、それは私が実際に経験した、働く障害者が何かと理由をつけて特定の部署に集められ、健常者の視界から消される現象とつながっているのではないか、と述べた。メディアでも、現実でも、私たちの姿は健常者の視界から消されがちなのだ。
そんな現実があるからこそ、障害者が存在することに特別な理由を求められない社会を実現するうえで、障害者がテレビなどのメディアを通じて日常的に人の目に触れることは極めて重要である。
福祉番組だけに留まらず、もっともっと多様な番組、多様な文脈で当たり前に障害者が出てくるように各テレビ局が取り組むこと。また、視聴者もそうしたテレビ局の取り組みを後押しするとともに、各局による障害者の描き方に関心を持つこと。そうした地道な積み重ねの方が「24時間テレビ」という、一番組を批判するより、はるかに意義深いことではないだろうか。
そして、それは結果として「24時間テレビ」が提示する感動的障害者像の影響力を相対的に縮小させることにも繋がるのだ。
<NHK及び民放キー局に送った質問状の内容>
1) 御社に障害を持つアナウンサーが在籍していたことはありますか。
2) 御社に障害を持つアナウンサーが在籍していたことがある場合、その
人数を教えて下さい。
3) 御社に障害を持つアナウンサーが在籍していたことがある場合、それ
ぞれの障害の内容を教えて下さい。
4) 御社に障害を持つアナウンサーが在籍していたことがある場合、その
アナウンサーらが担当した番組と、番組内での役職や役割を教えて下さい。
5) 御社に障害を持つアナウンサーが在籍していたことがない場合、その
理由を教えて下さい。