6月5日、お笑い芸人の山里亮太(42)が女優の蒼井優との結婚を発表した。令和最初のビッグカップルの誕生に日本中の注目が集まった。同日に開かれた結婚会見で、蒼井は山里について次のように語った。
「私は山里さんの仕事に対する姿勢を尊敬しています。私も基本的に怠け者ですが、仕事になると、とことんやってしまう。山里さんをみていると、それが間違っていないんだなって思わせてくれる。とはいえ、私より山里さんの方が、仕事がないと生きていけない人だと思う」
山里は千葉県出身。関西大学文学部在学中の1999年、NSC(吉本総合芸能学院)に第22期生として入学。2003年に山崎静代(40)とお笑い芸人「南海キャンディーズ」を結成、翌年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日)で準優勝し、注目を集めた。その後、単独でも活躍の場を広げ、現在のテレビのレギュラー総数は16本にものぼる。
一見華やかに見える経歴だが、その裏にはライバルへの嫉妬や嫌いな人間への憎しみなど、どろどろした心情が渦巻いていたという。
「文藝春秋」編集部は山里にインタビューをおこない、負の感情をいかにしてエネルギーに変え、仕事での成功に繋げてきたのかを振り返ってもらった。
「昔の僕なら、1時間かけて悪口を検索し続けました」
何よりもまず、山里は時間に対する考え方が「究極の“ドケチ”」だと語る。
「例えばお笑い芸人で、売れて調子に乗っているやつに嫌なことを言われたとします。昔の僕なら、1時間かけてネットでそいつの悪口を検索し続けたりしました。該当する記事やコメントを見つけて、『ああ、やっぱりこいつ、嫌われてるな。じゃあいいか。許してやるか』と気持ちを落ち着かせるんです。
でも、その1時間ってすごく不毛な時間ですよね。こっちはめちゃくちゃムカついているけど、相手からしたら何も考えていない行動や発言だったりする。なのに、僕から貴重な時間を奪っているんです」