テレビでも東京五輪と放射能を結びつけて特集
韓国政府は2011年の福島第1原発の事故を受け、福島など8県産の水産物の輸入禁止措置を続けており、その他の日本産食品についても、輸入のたびに放射性物質の精密検査をしている。
そのプロセスで問題が起きたわけでもないのに、なぜ今ごろになって原発問題にかかわる問題を持ち出すのか。日本への報復であることは明白だ。
8月19日には、韓国外務省の権局長が、在日本大使館の西永公使にこう伝えたという。
「汚染水処理の結果が両国民の健康と安全、さらに海でつながる国全体に与える影響を非常に重く認識している」
「汚染水放出に対する報道や国際環境団体の主張に関し、事実関係確認や今後の処理計画などについて日本政府の公式回答を要請する」
「国際社会にも計画や対策をより透明で具体的に説明するように」
まるで命令のような内容なのだ。
韓国メディアも、文政権の動きに連動して、この問題を執拗に報じている。東日本大震災からの復興に努力してきた日本国民を刺激する内容で、もはや悪質な嫌がらせのレベルだ。
8月23日夜の韓国SBSテレビのニュースでは、来年の東京オリンピックと放射能問題を結びつけて特集し、キャスターや記者の口からは次のようなコメントが飛び交った。
「聖火が福島県のナショナルトレーニングセンター、Jヴィレッジでスタートする」
「子供の健康に害はないでしょうか」
「食品に問題は?」
韓国の国民の不安を十分にあおる内容だった。放射能汚染への不安をかき立て、韓国のお茶の間と思いを共にする。こうした放射能問題を使用した日本叩きに、日本への優越感や快感を覚えているかのようだった。