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無視ですか、わたくしの貢献は

 いや、まあ家内が夏休みを悦んでくれたらそれはそれで私も嬉しいですよ。家族全員、楽しく夏を過ごし、良い思い出を作るってのは大事なことだし、そのためだったら多少割高でも、また行程がしんどくても、これがいつか思い返したとき心の栄養になるのだと思えるから頑張れるというのはある。家内にも、母として家族旅行をおおいに楽しんでもらいたいという気持ちは凄くある。オイシックス、そういう気持ちを思い出させてくれてありがとう。

©山本一郎

 でも、世間一般の子育てや家族環境を取り上げられるときって、わざとかと思うぐらいに父ちゃん脇に置かれすぎてない? 無視ですか、わたくしの貢献は。頑張ってお金を稼いでるぞ。

 家内には家内の、私には私の、与えられた役割をしっかりこなして初めて一家の安全、家族の幸せであることは言うまでもない。手分けして家事、やりくりして介護や習い事の付き添いをして当然、学校や保育園の送り迎えも、やりたくない宿題をさせるためにケツをバンバン叩く作業も、夫婦の協同作業があって初めて家族がやっていけるんです。

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でも父ちゃんだって地味に辛いぞ

 夫も妻も、どちらかが欠けても家族はしんどくなる、だから夫婦で愛し合い、認め合ってより良く生きていこうという話であるはずが、なぜか「かあちゃんの夏休みはいつなんだろう。」とかしんちゃんに問われておるわけです。いまだろ。お前といま一緒に過ごしている、いまが家族の夏休みだ。

 もっとも、共働きなら子どもが学校が休みの間も働きに出ているお母さんがいるかもしれない、むしろ夏休みになって毎日子どもが家にいるので世話をしなければならなくて辛い思いをしているママもいるかもしれない。でも父ちゃんだって地味に辛いぞ。

©iStock.com

 子どもの夏休み、家族のためにと計画はするけれど、必ずしも子どもが好きなところに連れて行って父親が楽しいとは限らないんだからね。お前らが楽しくしてくれているのを見て、こちらも何とか楽しくなくても納得できる、ああ家族と一緒に居られて幸せだなあと思えているだけなんだからね。