この夏、テレビは「あおり運転」のニュースで持ち切りでした。なかでも常磐道で怒りをあらわにし、あおった相手を5回も殴りつけた宮崎文夫容疑者(43)と、その様子をガラケーで撮影していた喜本奈津子容疑者(51)の異様な姿を捉えた動画は、まだ多くの人の目に焼き付いているのではないでしょうか。
一連の報道ではあおり運転の危険性だけでなく、宮崎容疑者の特異な性格にも注目が集まりました。宮崎容疑者はいろんなところであおり運転を繰り返していただけでなく、三重県の飲食店で4時間にわたってクレームをつけたり、所有マンションで迷惑行為を繰り返したり、昨年の3月にはタクシー運転手を12時間にわたって「監禁」した疑いで逮捕されるなど、様々な騒ぎを起こしています。
「危ない人たちに狙われている」と語っていた宮崎容疑者
とくに監禁の事件では、宮崎容疑者は運転手に対して阪神高速道路の環状線をゆっくり走るように指示し、その間、追い抜いていく車のナンバーを1台1台メモしたり、110番に頻繁に電話したりして、「車に囲まれている」「怖いから早よ来て守ってくれ」と話していたと伝えられています。
また、「新規事業を立ち上げるので相談に乗ってほしい」と言われ、1年半前に再会した大学時代の友人は、宮崎容疑者が「危ない人たちに狙われている」「ホテルに泊まっていても向こう側から狙ってるんだ」などと話し、精神的に参っているように見えたと証言しています。
こうしたニュースを目にして、宮崎容疑者が覚せい剤など違法薬物に手を染めているのではないか、あるいは何らかの病気を患っているのではないかと思った人も多いのではないでしょうか。今のところ、警察の調べで違法薬物を使っていたという情報は流れていません。ということは、病気の可能性も否定できないでしょう。