天然成分からなる豊富な栄養素を持つハチミツは、季節の変わり目の体調を崩しやすい季節の強い味方。でも、何をどうやって選ぶべき? そんなビギナーの人にむけて専門店直伝のハチミツの選び方と活用法や、さらにはローフードマイスターが教えてくれた簡単でおいしいレシピまで、「しあわせ&おいしいハチミツ生活」を過ごすためのヒントを、4回にわたってお届けします。


◆第2回 ネクストトレンドは完熟生ハチミツ!

 マヌカハニーに続いて、ハチミツラバーの関心が高まっているのが完熟生ハチミツ。なかでも、“天然”の蜜蜂から採取され、昔ながらの製法で作られていることから、ニューカレドニア産の完熟生ハチミツに注目が集まっている。

 フランス農業祭2018で金賞を取ったハチミツが、ニューカレドニア・リフー島のものだったことからもその実力がうかがえる。

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蜜蝋のかけらがあるのは、手作業で採蜜された証拠。

 栄養価の高さはもちろん、野性的な香りと風味は料理に用いると個性を発揮するので、好んで使う料理人も多い。銀座にあるフレンチ「ロオジエ」のチーズプレートに添えられるのも、ニューカレドニア産のハチミツだ。

 

 一般的に流通しているハチミツは機械で作業を行うので、殺菌処理が必要になる。しかし、ニューカレドニアでは今も手作業で採蜜するため、加熱処理を施すことなく自然の状態で瓶詰めされるのだ。

 また、蜜蜂が巣のなかでハチミツを熟成させた後の収穫が主。“完熟”したハチミツは、水分量の比率が低く、ねっとりと濃厚な風味になるのが特徴だ。

自然に飼われている蜂は思い思いの花から蜜を吸うが、ニューカレドニアのハチミツは「ニアウリ」の花が主だとか。photo:Taichi Stanny

 加熱処理を施さないので、ハチミツの中にもともと含まれているビタミンやミネラル、酵素などの栄養素はそのまま。さらに、ニューカレドニアではミツバチに疫病が広がっていないことから、人工餌や抗生物質を与える必要もないので、蜜蜂も“天然”。

 “100%天然の完熟生ハチミツ”は、一口食べればその“ピュア”さを実感できる。

ニューカレドニアのとある養蜂家、アルノー・メロション(Arnaud Maillochon)さん宅でのティータイム。ハチミツを使った焼き菓子が並び華やか。

  完熟生ハチミツは、取り扱いがデリケートなため、輸入できるルートが限られているのが残念なところ。「はちみつフェスタ」にも出店されている「B.I.O-NC」ほか、現地邦人が運営しているサイトなどで手に入る。気になる人はぜひチェックしてみて。

記事提供:CREA WEB

【取材協力】

B.I.O-NC
https://bionc.thebase.in/

s-tym Franco-Japan
https://www.s-tym.com/

ニューカレドニア観光局
https://www.newcaledonia.travel/ja/