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ラグビーW杯の今こそ言いたい「ラグビーとアメフトちょいちょい間違われる問題」

2019/10/01

 ラグビー日本代表、アイルランド撃破!

 世界ランク2位の強豪相手に堂々渡り合い、競り勝った試合には世界中から称賛の声が上がった。特に誰一人手を抜くことのなかった波状タックルのディフェンスは、見ているこちらを熱くさせてくれた。

 4年前のW杯での南アフリカへのジャイアントキリングと比べても、勝るとも劣らない大金星——。

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福岡堅樹(中央)の決勝トライに日本全国が胸をアツくした ©JMPA

「私がやっていたの、アメフトなんです……」

 一方で試合後、4年前と同じく、周囲の人からもこんな言葉をかけられた。

「日本代表、すごかったですね! 経験者としても鼻が高いんじゃないですか」
「タックルって痛くないんですか?」
「今度ラグビーのルール教えてくださいね」等々……。

 確かにラグビーは初めて見た人からするとルールが分かりにくく、実際にやったことがないとタックルの激しさも伝わりにくいのかもしれない。近くに経験者が居れば、そこに話を聞きたいと思うのはごくごく普通のことだと思う。

防具を「つけない」のがラグビー ©iStock.com
防具を「つける」のがアメフト ©iStock.com

 でも、ちょっと待って! 私がやっていたの、アメフトなんです……。

 そう伝えると大抵、次はこんな一言が飛んでくる。

「え、じゃあラグビーとアメフトって何が違うの?」