昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2019/10/04

genre : ライフ, 娯楽

 面白いのは、身体の半分はこの色、もう半分は別の色、というように、一つの身体の中で色の使い分けができるところです。メスに見えている側は情熱的な色にして性的魅力をアピールし、他のオスに見えている側は威嚇の色にして牽制する、といった姿もしばしば見られます。

オスの精子を飲む“可愛い熱帯魚”

 他に面白い……と言ってよいかはわかりませんが、変わった受精の仕方をする生物としてはコリドラスも挙げられます。主に南米に生息している熱帯魚で、普段は川の底の方で暮らしながら、藻などを食べている小さな魚です。

コリドラスの一種「コリドラスパンダ」。その意外な“性癖”とは……

 水族館では、水槽の中のお掃除屋さんとしての役割も果たしてくれています。そんなコリドラスは、その可愛い見た目とは裏腹に、「メスがオスの精子を飲む」という、少々過激な“趣味”(?)を持っています。

 魚の多くは体外受精なので、基本はオスとメスが同時に放精・放卵して、水中で勝手に受精させる、という形をとります。しかし、コリドラスの場合、オスは精子をかけるのではなく、飲ませるのです。

“おさわりBOX“の中身は!?
……。

いや、ちゃんと理由があるんです!

 とはいえ、そこにはちゃんと合理的な理由があります。メスが精子を飲むと、消化しきれなかったものが、数時間後には肛門から排泄されます。実はそのすぐ近くに尻ビレがあり、コリドラスのメスはここに卵を抱えています。肛門から活性のある精子が出てくると、すぐそばにある卵に自然とかかるため、非常に効率よく受精ができます。いわば受精の近道として、メスはあえて精子を飲むのです。