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「俺、やるで」日本ラグビーを変えたひと言

 そのときに最初に声を上げたのが堀江でした。「俺、やるで」と。だからみんなも行こう、と。それに賛同した真壁伸弥などの選手が20人以上揃って、何とかスーパーラグビーへの参戦が決まった。

 堀江の「俺、やるで」がなかったら、スーパーラグビーへの参戦は取り止めになっていたかもしれません。

 それは堀江の「優しさ」だったと思います。「せっかくラグビーファンの人たちが期待してくれているんやから裏切ったらあかんやろ」「悲しませたらあかんやろ」という気持ちだったと思います。日本ラグビーのためにも絶対にスーパーラグビーに参戦したほうが良い、堀江はそう感じていたんでしょう。

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スーパーラグビー「サンウルブズ」のユニフォームを纏った堀江 ©文藝春秋

 だからこそ2016年4月、スーパーラグビーのジャガーズ戦で歴史的な初勝利を飾ったときの堀江の涙は今でも忘れられません。そしてそのスーパーラグビーで世界トップレベルのラグビーを体感できた。それが今回のW杯のアイルランド戦、スコットランド戦の勝利、そして初の8強入りにつながっている。そう思うと堀江の「俺、やるで」は日本ラグビーにとってもとても重要なひと言だったのだろうと思います。

©AFLO

(構成=文春オンライン編集部)