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2人も大臣辞任 それでも堂々と「任命責任は私にあります」を言える安倍首相の“考え方”

「令和おじさんピンチ」

2019/11/08

genre : ニュース, 政治

note

2人の辞任記事の後半は「菅官房長官」の話

 ここで新聞の読み比べをして気づいたことを書く。今回の菅原一秀経済産業相にしろ、河井克行法相にしろ、どの新聞も2人の辞任に関する記事の後半は「菅官房長官」の話なのだ。

菅義偉官房長官 ©文藝春秋

 菅原、河井氏にはもう興味はないのかもしれないが、そんな2人を大臣に推した菅官房長官の立場について注目していたのだ。

「『菅人事』に批判 痛手」(朝日・10月26日)
「菅氏求心力に影響も」(毎日・10月26日)
「菅氏に逆風」(読売・11月1日)
「令和おじさんピンチ」(日刊スポーツ・11月1日)

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 などである。

 菅原&河井の両名はこれまで週刊誌でスキャンダルが報じられてきたにも関わらず大臣になった。そんな「菅人事」について、お手並み拝見ムードも自民党内にはあったという。

河井克行氏 ©︎時事通信社

 では「菅人事」とは何か? おさらいしよう。