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徹底した官邸の「コントロール」
「身の丈発言 火消し優先」(毎日新聞11月2日)
例の英語民間試験延期の内幕を書いているのだが、「自民党文教族議員」の言葉が載っている。
「萩生田氏は安倍晋三首相の側近中の側近。野党は政権に最もダメージを与えられる萩生田氏を攻め、逆に官邸は萩生田氏が次のターゲットにされるのを嫌った」
決断の背景に与野党攻防。つまり延期決定は生徒のためではなかった。
読売新聞でもこう書かれている。
「『深手』回避 官邸動く」(11月2日)
異例の決定の背景には《首相官邸が政権運営への危機感を強め、議論を主導したことがあった》。
そして《英語民間試験を巡っては、多くの問題があるにもかかわらず、事実上放置してきた官邸の責任は否めない》と、政権と親和性が高い読売にも言われている。
マズいと思ったら慌てて幕を引く。大臣2人はすぐに辞めさせて口を封じ、英語民間試験延期はあたかも萩生田大臣の英断のようにみせる。
しかしそこまで徹底して見える官邸だが、ここにきて意外なところが注目され始めた。
「桜を見る会」である。