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菊の季節に注目が集まってしまった「桜を見る会」

 かつて「菊の季節にサクラが満開」という競馬実況があったが、今年も菊の季節に桜が突如注目され始めた。きっかけは国会だ。

昨年の「桜を見る会」での安倍晋三首相 ©︎文藝春秋

「『税金の私物化では』と批判あふれる『桜を見る会』何が問題か 国会質疑で分かったこと」(毎日新聞デジタル版11月9日)

《毎年春に東京都心の新宿御苑で開かれている首相主催の「桜を見る会」について、8日行われた参院予算委での田村智子議員(共産)による追及が話題だ。ツイッターでは「税金の私物化ではないか」といった批判があふれている。》

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©︎文藝春秋

安倍首相の後援会による「前夜祭」から約850人

 最も問題視されているのは、税金で首相の後援会員を招待しているのでは? という点。招待の規模も大きい。

《今年の桜を見る会の前日、東京都内のホテルで、安倍首相の後援会による「前夜祭」が開かれていたことも指摘。そこには約850人が出席し、首相夫妻も姿を見せたという。そして前夜祭の参加者は翌日は貸し切りバスで桜を見る会会場の新宿御苑に移動したという。》

©︎文藝春秋

「桜を見る会」と言えば、年々ド派手になるのが気になっていた。さらにこの“イベント”の意味である。有名人と共に写真に収まるのは絶好の好感度アピールにもなるからだ。新元号を発表した菅官房長官には記念撮影を求める行列ができたと報じられた。