発売とともに、業界内外を騒がしている異色のコラボ増刊「ビームス×週刊文春」。ビームスと各界の秘話を追った特集「大型ワイド ビームス人秘録」から渋谷区のエピソードをご紹介!
◆ ◆ ◆
「どこで売ってるんですか? なんて聞かれることもありますよ」長谷部健・渋谷区長(47)は爽やかなポロシャツ姿で取材に応じた。ネイビーのコットン地に、蛍光オレンジで“Shibuya City”。今からゴルフ?と思いきや、実はこれ、ビームスがデザインした区公認のクールビズアイテムなのだ。
◆
流行の発信地、渋谷。駅前は再開発に沸き、渋谷キャストや渋谷ストリーム、渋谷スクランブルスクエア、渋谷フクラス(12月開業)といった商業施設が続々と完成。若者の街の象徴である渋谷パルコは11月22日に建替えオープンとなる。渋谷区役所庁舎も3年3カ月の建替え工事を終え、今年1月から新庁舎で業務を開始した。職員を見ると、ポロシャツやTシャツ姿で業務にあたっている。
「クールビズって意外と難しくて、男性なんかはネクタイを外して終わり、という程度だったんです。それで3年前に“S-SAP協定”を結んだ時、ビームスの設楽社長に『渋谷区の職員をお洒落にしてください!』とお願いしたんです」と長谷部区長。
渋谷区が2016年に発足させた“S-SAP協定”(シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定)とは、区内の民間企業や大学と区が協力し、地域課題を解決していこうという取り組みだ。ビームス以外にもLINEやDeNA、セコム、キユーピー、京王電鉄、シダックス、青山学院大学など、名だたる企業・大学が参加している。