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2019/11/17

 クレーンの免許を取るという企画が持ち上がったとき、城島は「仮にも城島はアイドルグループTOKIOのリーダーですよ!」と語気強く反対したという(※1)。しかし『鉄腕!DASH!!』を続けるうちに、体を張って何かに挑戦することこそTOKIOのスタイルだと、メンバーも世間も認めるようになった。2017年にメンバーそろってインタビューに応えた際には、畑や無人島を切り拓いたりといった番組での活動を踏まえ、松岡昌宏が《俺たち、アイドルはとっくに卒業してますから》と述べつつも、リーダーについては《あ、でも城島さんは永遠のアイドルです(笑)》と冗談めかして付け加えた(※2)。同じインタビューでは、長瀬智也も《「ザ!鉄腕!DASH!!」を見てると、リーダーなんか「ただのおじさん」に見えるときもあるんだけど(笑)、でもそれがすごい。そこまでさらけ出せるってなかなかじゃないですか》と城島の魅力に言及している(※2)。「ただのおじさん」にして「永遠のアイドル」。そんな存在は、城島茂以外にいないだろう。

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「私もそんな親になるからね」10年以上前の思い

 城島は2003年より、ジャニーズ事務所の公式携帯サイト「Johnny's web」で「ココロの日曜日」という連載を持ち、毎週日曜、自らの人生経験を踏まえた筆書きによる詩を発表している。2011年には連載からテーマごとに詩を選んでまとめた『ココロの日曜日』全3冊を刊行した。同書を読むと、人生について語ってもけっして説教臭くならない、彼の優しさが伝わってくる。それでいて内容はときに深い。たとえば、「山を目指すキミへ」と題する2007年10月7日付の詩は、《頂に立ち 降り行く先が 真の旅》というものであった(※3)。アイドルとしてトップに立ちながらも、城島は「降り行く先」まで考えていることに驚かされる。

 2008年4月13日付の「歴史」と題する詩は、《あなた笑む その目の際に 私への無償の 愛を感じた 私もそんな 親に なるからね》と、現在の城島を予見するかのようだ(※4)。自分の親の笑顔を見ながら、自らもそうありたいという思いからつづったのだろう。50歳を前にして伴侶を得た彼は、まもなくそれを実現する日を迎えようとしている。たとえ多くを語らなくとも、農作業に汗を流し、グループのことを常に考える「永遠のアイドル」にして「ただのおじさん」の姿を見れば、生まれ来る子供もきっと何かしら学んで育っていくに違いない。

※1 城島茂『美男の国から』(マガジンハウス、2000年)
※2 『週刊朝日』2017年8月18・25日号
※3 城島茂『ココロの日曜日 がんばる人へ』(エム。シィオー。、2011年)
※4 城島茂『ココロの日曜日 愛について』(エム。シィオー。、2011年)

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