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「優勝が決まった翌日、二人きりで話をしました」原辰徳監督は“後継者”阿部慎之助に何を託したのか?

ジャイアンツの監督が守るべきものは……

阿部慎之助は「必ずいい指導者になってくれる」

「プロ野球の目的はただ一つ、チームが勝つこと」と言い切る原監督の目標が日本一奪還にあることは言うまでもない。しかし、今回の監督復帰に「もし勝つこと以外に使命があるとすれば」と前置きして語ったのは「後継者を育て、バトンを渡すこと」の重要性だった。

5年ぶりの優勝を決め、阿部慎之助選手の肩を抱く原辰徳監督 ©時事通信社

「巨人軍では来年から阿部慎之助が二軍監督になり、新たに指導者としての道を歩み始めます。

 ここ数年の彼の姿を見ていて、私は本来の慎之助らしさというものが少し薄らいで、チームの中でも高いところに置かれているように感じることがありました。でも、選手としての彼は捕手としてもう一度、グラウンドに立つんだという決意を持ってシーズンに臨み、結果的にはその思いは叶いませんでしたが、最後まで勝利への強い意志を失わずに、充実した野球人生を全うし、最高のシーズンを送ってくれたと思います。

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 ですから優勝が決まった翌日(9月22日)の神宮球場で二人きりで話をしました。そこで私が私なりに見える彼の将来の景色を伝え、彼も納得して自分の意思で『今年限りで引退します』と決断しました。選手としては少々余力を残して、ファンに惜しまれながらの引退です。でもそれは指導者としてのエネルギーを大いに持った、素晴らしいスタートだと思います。彼は必ずいい指導者になってくれると思っています。

 私が彼に伝えたいのは、ジャイアンツの監督が守るべきものは自分の名誉とか功績ではなく、巨人軍の伝統だということです。そのためにはまず勝つことであり、選手を育てて勝てるチーム、組織を作り上げること。それがこの伝統あるチームの監督の仕事だということです。そのためには私と慎之助がしっかりと手を取り合って連携することです。そして必ず来年こそは日本一を奪回できるチームを作り上げていきます」

出典:「文藝春秋」12月号

 原監督独占インタビュー「巨人軍は必ず日本一を奪還する」は「文藝春秋」12月号および「文藝春秋 電子版」に掲載されている。

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巨人軍は必ず日本一を奪還する
「優勝が決まった翌日、二人きりで話をしました」原辰徳監督は“後継者”阿部慎之助に何を託したのか?

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