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「(あの試合は)前半にディフェンスで身体を張ったおかげで、後半に逆転して勝つことができた(19-12)。初戦のロシア戦は、みんな緊張してグダグダやったけど(笑)、あの試合で、これはいけるという実感を持つことができました。

©文藝春秋

 代表チームはこの1年間で通算8カ月も合宿をして、家族より長い時間を一緒に過ごしてきたし、ジェイミーもミーティングなどでずっと『ワンチーム』の重要性を説いてきました。選手一人ひとりも強くそう思ったことが形になり、チームが一体となったのが、あのアイルランド戦でした。あれで自信が上がり、続くサモアとスコットランドとの試合にも勝てたのだと思います」

開幕戦の前日にジェイミーHCが配った“武器”

 開幕戦のロシア戦の前日にジェイミーHCはチームの結束を高めるための“武器”を配ったという。

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「チーム全員に『パトゥ』というマオリ族に伝わる武器のレプリカを配りました。『ONE TEAM WC19』と文字が彫ってある特注品で、『戦いに行くとき全員結束すれば、強くなる。武器となる』と、僕らの意識を鼓舞していったのです。そうしてチームは大会中にワンチームとなり、目標であったベスト8に進出できました」

ジェイミーがチーム全員に配った「パトゥ」

出典:「文藝春秋」12月号

 W杯初のベスト8進出は必然だったのだ。田中選手が語る代表に初選出された2008年から今大会までのジャパンの歩みを改めて読むと、その想いがきっと強くなることだろう。全文は「文藝春秋」12月号および「文藝春秋 電子版」の「ジェイミーとエディーが教えてくれたこと」に掲載されている。

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