エミー賞に「プライムビデオ」作品

 Vanity Fairでは、動画配信サービス中心となる世の中では、ユーザーが加入しているサービスによって視聴作品が異なるため、自分と周囲が見ている番組の共通点がなくなることが、今後の10年、20年にどのような影響を与えるか考慮する必要があると報じている。

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 今年のテレビ部門のアカデミー賞であるエミー賞でも、コメディ部門作品賞は『フリーバッグ』だったが、これは「プライムビデオ」作品である。「プライムビデオ」加入者しか視聴できない。近年、アメリカでは動画配信サービスの人気が高まり、賞レースもネットフリックスやプライムビデオが席巻している。加入者だからこそ楽しめる作品が話題になることで、加入者は増える一方、視聴者同士の話題は「どの動画配信サービスに属しているか」で全く変わってくる。日本でも「ディズニー+」が上陸すればよりその動きは加速するだろう。

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 CMがなく、自分の見たい作品を、好きな時に好きなように楽しめるスタイルで、視聴作品が動画配信サービスによって大きく変わってくることが予想される今後。友人との会話は「昨日の○○チャンネルでやってたドラマ観た?」ではなく、「○○ってドラマ知ってる? ディズニー+で観れるんだけど」という会話が中心になってくるのかもしれないし、地上波テレビから流れてくる番組をただ享受する時代から、ユーザーが視聴番組の選択をより自発的に行う時代になるのかもしれない。今後、日本でのネットフリックスや「ディズニー+」の動きから目が離せない。

INFORMATION

『ターミネーター:ニュー・フェイト』
11月8日(金)全国ロードショー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:ティム・ミラー
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