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日本では少なくとも1000万人が天気痛に悩んでいる
「人間は温度と湿度に関しては、皮膚にセンサーがあって瞬時に感知します。一方、気圧が人体に及ぼす影響は、高山病や深海医学など特殊環境生理学では扱われていたのですが、気象の変化に目を向けられることはありませんでした。エレベーターや飛行機に乗ると耳が詰まることから、気圧センサーが耳にあるとは予想していたものの、今回、動物実験で直接的な証拠を掴んだことは大きなブレイクスルーだと思っています。気圧センサーが気圧の変化を感じると、脳がストレスと受け止め、自律神経を刺激する。自律神経のうちの交感神経が活発になれば、血流障害や筋肉の緊張が生じ、痛みの神経が発火する。副交感神経が活発になれば、だるくなったり眠くなる――これが天気痛のメカニズムです」(同前)
国内に少なくとも1000万人の患者がいると見られる天気痛だが、生まれもった気圧センサーの感度は人によって違うという。果たして、あなたの天気痛はどのようにすれば改善されるだろうか。
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「文藝春秋」12月号および「文藝春秋 電子版」に掲載されている「めまい、腰痛……その症状『天気痛』!?」では、佐藤氏が、天気痛外来でも実際に使用している「15項目のチェックリスト」や、症状を分析するために必要な「痛み日記」のつけ方、自宅でも簡単にできる天気痛予防のマッサージ方法などを詳しく紹介している。
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気象病 めまい、腰痛……その症状「天気痛」!?
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