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速筋よりも遅筋を使おう!
「その差は、使う筋肉の違いから生じています。正しい歩き方で主に使うのは、『遅筋』を中心とした筋肉。遅筋は体の奥に多く、ゆっくり収縮し、持久力に優れていて疲れにくく、ケガをしにくいのが特徴です。一方、大股やガニ股といった間違った歩き方にダメージが出やすいのは、『速筋』を使っているから。体の表面近くに多く、すばやく収縮して瞬発力に優れており、鍛えることで隆々とした筋肉になるのはこちらです。しかし、疲れやすくケガをしやすいという特徴があります。遅筋は大きな力は発揮しませんが、立つ、歩く、座るといった日常動作の中心となる筋肉です」(同前)
つまり、普通の高齢者にとっては、速筋よりも遅筋を鍛えた方が良いということだ。だが、実際に歩いてみれば分かるが、意外と「小股で、腕を振らず、ゆっくり歩く」のは難しい。
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「文藝春秋」12月号および「文藝春秋 電子版」に掲載の「高齢者の『大股』『腕ふり』は間違い」では、田中氏が、正しく歩くためのコツや簡単なトレーニング方法、陥りやすい“靴選びの罠”などについても詳しく語っている。
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ウォーキング 高齢者の「大股」「腕ふり」は間違い
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