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2019/12/24

W杯で日本の雰囲気が一気に変わりました

――そんなふうに国籍や文化を乗りこえたチームだからこそ、みんなに感動を与えられたんですね。

 W杯で日本の雰囲気が一気に変わりましたよね。大会の前と後では盛り上がりがぜんぜん違う。

 実は、ぼくも戸惑っているんです。いままでテレビに呼ばれることなんてなかったのに、声をかけていただけるようになりました。町を歩いていても「感動しました」「ありがとうございました」と見ず知らずの人に話しかけていただけるようになりました。

 

――具選手自身はW杯を経験して何かが変わりましたか?

 大会前と変わったのは、自信を持てたことですね。もちろん大会前も絶対にベスト8にいけるはずだという自信がありました。でも大会後は、努力すれば、世界の強豪にも通用すると思えるようになった。勝てた、目標を達成できた……。結果を残せたことが自信につながったんでしょうね。

――次の大会では具選手たちがチームの中心として引っ張っていく立場になりますね。

 そのためにも、まずは年明けに開幕するトップリーグで、ホンダヒートの目標であるベスト8を達成したい。その後、7月の代表招集を目指します。

 今大会の予選プール4試合で、日本代表はスクラムで押し勝てた。でも、南アフリカ戦だけは日本が目指すスクラムを組ませてもらえなかった。ぼくにとって、スクラムの自信をえたと同時に、スクラムの課題も見えた大会でした。

 

 2017年に日本代表に選ばれてから2年で、様々なタイプの選手とスクラムを組んできました。たとえば、2017年に戦ったフランス代表は世界でもっともスクラムにこだわりを持つチームです。その試合でも組み負けなかった。前半は行けるという手応えを感じていました。しかし、後半になってフランス代表は組み方を変えてきた。世界のトップクラスは、スクラムの引き出しをたくさん持っていると身をもって知りました。今回の南アフリカも前半と後半ではスクラムのヒットスピードを変えていた。

 ぼくたちも、たくさんの経験をして、スクラムの引き出しをもっと増やしていく必要があります。次のW杯まで、様々な特徴を持つ選手とスクラムを組んで、もっともっとレベルアップしなければ、と考えているんです。

 

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#2 ラグビーW杯で見た具智元選手の“意外な一面” アイルランド戦「ガッツポーズ」とスコットランド戦「悔し涙」の理由へ

写真=末永裕樹/文藝春秋

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