辞書マニアから絶大な支持を集めているのが「新明解国語辞典」。恋愛という言葉を「特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情」と説明するなど、過剰とも思える説明に定評があり“新解さん”の愛称で親しまれている。
その辞書を忠実に電子化したのが「新明解国語辞典 第七版 公式アプリ」。千九百円と高額だが、辞書部門のランキングでは常に上位に位置するヒットとなった。
「横書きの辞書アプリが多い中、日本語の美しさにこだわった縦書き表示を採用。紙をめくる感覚で検索できるインデックス機能や、使い込むほどに自分好みの辞書に仕上がっていくしおり機能などが好評です」(利用者)
紙の辞書の良さを残しつつ、画面の拡大縮小や、気に入った言葉をツイッターでつぶやけるスマホならではの機能を装備。七二年の初版以来、累計二千万部以上を販売しているが、アプリ版は二〇一二年の改訂版をベースとし“スマートフォン”や“アプリケーション”といったIT用語も掲載している。
「近年の日本語ブームを背景に、テレビ等でも取り上げられる機会が多いのが新明解。隙間時間に手軽に言葉の感覚を磨けるツールとして、愛用中のファンも多い」(同前)
【俺の評価】アプリとしては高額に感じるが、書籍版の価格が三千円を超えることを考えると割安なツールと言えるかも。また、auが提供する月額約四百円の「auスマートパス」会員向けには追加料金無料で提供されている。
●1900円/対応OS:iOS、Android/リリース元:BIGLOBE Inc.
全ての見出し語が音声再生に対応。日本語の学習者にも好評となっている