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本田が投資した理由は「藤田さんがフォローしているから」
本田圭佑も市川海老蔵と同様に、クラウドファンディングに興味を持ち、サイバーエージェントの藤田社長と食事をして自ら投資を希望した経緯があるという。
投資した理由についてこう語っている。
「1つ目はクラウドファンディングの可能性。これからは銀行にお金を預けて、銀行が運用してお金を増やすという代理投資の仕組みが、どんどん変化するのは確実だと思っています。情報はいくらでもあふれているのだから、自分で投資する時代がやってくるのは間違いないので出資しました。2つ目の理由は、サイバーエージェントの藤田さんがフォローしているからです。社長の中山さんを含めて、今後のMakuakeは大きく成長していけると信じたからです」(『Forbes JAPAN』17年8月1日)
次々と生まれるITベンチャー企業の中で、成長して上場を果たせるのはごく一部。ベンチャー企業への投資は失敗に終わることが多く、市川海老蔵と本田圭佑は数少ない成功を手にしたことになる。
一般人には難しい
しかしこれは一般の人の手が届く話ではない。
「マクアケの上場前の株主は、第2位のKSK、第6位の市川海老蔵の他は、母体のサイバーエージェントと、創業者や取締役、それ以下は従業員がずらりと並んでいます。
一般の投資家が未上場のベンチャー企業に投資できる機会はほぼなく、その点はマクアケも同様。2人が、サイバーエージェントの藤田社長に直談判して投資できたのは、著名人だからでしょう」(前出・経済誌記者)
マクアケはクラウドファンディングで一般の人から広く投資を集めているが、自社の株はそうではないようだ。