文春オンライン

「天皇の理髪師」が語る、商品説明にも載っていない正しい育毛剤の使い方

「点」ではなく「線」で塗る。ハゲ進行を食い止める簡単な方法

育毛剤をもっとも効果的に使う方法

 育毛剤のメーカーに勤めている方でも、意外と知らないのが育毛剤の塗り方です。

 メーカーの商品パンフレットにも、「何カ所かに分けてつけましょう」とイラストと共に場所だけしか書いてないものが多いと思います。しかし、数滴だけでは効果は半減。

 では、どのようにつけるのが最も効果的なのでしょうか。

ADVERTISEMENT

 1日2回、朝の洗顔後と夜のシャンプー直後に、下記の要領で頭皮を動かしてみましょう。

【1】 人さし指と中指の2本でVサインをつくり、髪の毛をかき分けて頭皮(地肌)を出します。

【2】 もう片方の手で育毛剤を持ち、育毛剤のノズルの先端にひと指し指をあて、直線を描くように地肌に塗布します。※この時、まずノズルに添えたひと差し指に育毛剤を垂らしてから、指先で育毛剤を付けるようにしましょう。

【3】 1のどちらかの指の腹で、地肌にピタッと蓋をするように密着させ、育毛剤が毛穴に浸透するまで3秒ほど待ちます。3秒経ったら、指の腹を地肌にピタッと密着させたまま、軽く揉みこむようにして浸透させます。

【4】 頭のてっぺんを中心に、左右4カ所ずつくらい、髪の毛を掻き分けて頭皮全体に行き渡るよう馴染ませます。生え際も垂れないよう丁寧に塗布しましょう。

【5】 頭皮全体を両手で優しく包み込み、5秒ほど待ってから、フワッと手を離せばOKです。

 じんわり、じっくり毛穴に染み通る感覚があれば大成功です。

&iStock.com

 成分がしっかり浸透して欲しいのは、髪の毛ではなく、頭皮。育毛剤は、毛穴や頭皮からしっかりと浸透しなければ効果が薄くなります。

 そして先にも述べたとおり、育毛剤は数滴だけでは効果が半減。「点」ではなく、「線」でつけましょう。

脂性肌、乾燥肌に合う育毛剤

 頭皮が脂っぽい人は、アルコールが少し多めのタイプの育毛剤をコットンに含ませて、頭皮を優しく拭きあげるのも効果的。乾燥してフケが出やすい人は、シャンプーの後のタオルドライ後にすぐ付ける事をお薦めします。セラミドやヒアルロン酸などの保湿タイプを選ぶのもポイントです。

 自分に合う育毛剤を見つけて、その成分を最大限に頭皮に届けてあげましょう。

「天皇の理髪師」が語る、商品説明にも載っていない正しい育毛剤の使い方

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー