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“黄色いそば”とつけ汁の味は?
促されるように、まずその綺麗なイエローの麺を何もつけずに食べてみた。「港屋」の麺より軽やかでごわっとした食感もなく、やや塩味も感じられる。加水は少な目でコシを十分に引き出している。この麺にはそば粉、そして卵黄をも使用しているという。菊地さんが「Minatoya 3」の為に新設計した。色彩はイエローだが確かにそばの味を感じる麺だ。その配合や創り方はすべて非公開だそうだ。これは間違いなく人気が出るであろう綺麗で旨い麺である。
つけ汁は、以前より返しはマイルドになったように感じられる。ラー油も適度な辛さである。そして、玉子を入れて麺をからめて食べると、綺麗なイエローの麺が一層引き立つ。そして胡椒と花椒が実にいい仕事をしている。食べ終わった後味がすこぶるさわやかなのである。
また、そば湯は猪口に、自らそば粉を入れて、熱湯を注いで作るというスタイルで、なかなかユニークで尚且つ新しい。そのまま飲んでもよいし、つけ汁に入れてもよい。