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なぜメルセデス・ベンツと共演することに?

「Minatoya 3」のそばはどんな味なのか。あの「港屋」の味を打ち出してくるのだろうか。菊地剛志さんと挨拶し、ワクワクしながら店に入ってみることにした。すると入口のすぐ左手に「Minatoya 3」のロゴと共に1枚の写真が掲げられていた。“Mercedes-AMG GT”である。

入口すぐ左手に「Minatoya 3」のロゴとともに“Mercedes-AMG GT”の写真があった。キーポイントは“ソーラービーム”という名の美しいイエローカラー

 入店時は何気なく通り過ぎてしまったが、実は、この写真に「Minatoya 3」の神髄ともいうべきコンセプトが、秘められていたのである。

 まず、カウンターで注文をするのだが、そのメニュー名がまたカッコいい。

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 Minatoya 3 Vision “ Mercedes-AMG GT Atatakai-Nikusoba ”その1つのみである。

 テーブルに案内されて待っていると菊地剛志さんとメルセデス・ベンツ日本株式会社のマネージャー引頭秀明さんが立ち寄ってくださったので、いくつか質問をしてみることにした。

お元気そうな菊地剛志さんは「Minatoya 3」を熱く語った

――メルセデス・ベンツ日本はなぜ菊地剛志さんとタッグを組むことになったのですか?

引頭 もともとは代表取締役社長の上野が虎ノ門の「港屋」の大ファンであったこともありますが、私どもも含め、菊地さんの妥協を許さないそば作りと、唯一無二の存在である「港屋」を作り上げた姿勢に感銘したということがあります。

メルセデス・ベンツ日本でも「最善か無か(The best or nothing)」というスローガンを掲げています。そうした最先端を作り上げていく方と共演することに意義があると感じた訳です。

菊地剛志さんとメルセデス・ベンツ日本株式会社のマネージャー引頭秀明さん

――菊地さんはメルセデス・ベンツ日本からのアプローチにどう反応したのでしょうか?

菊地 <高級自動車文化の創り手として、メルセデス・ベンツ程成功したブランドは無い。2019年メルセデス・ベンツ日本と港屋は、夢を重ねた。そこには互いの道理がある。メルセデス の美眼が社会に与える影響は大きい。皆、唖然とするか模倣するかといったところが常だろう。“時代を先取りする”ということは、“メルセデス”という事であり、メルセデスの描く未来は、まるで宝石の様にきらめきだす。と、私は思う。> この様に公式コメントにしたためました通り、「夢を重ねた」という事です。日本の新しい文化の扉を一緒に開いていかなければならないと、私は思っております。