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松屋フーズ過去最高益の立役者 「松のや」社長が語る「とんかつビジネス」最前線

なぜ今、「とんかつ」が受け入れられているのか?

ロースカツ定食500円で採算は……?

――そもそも松屋フーズさんがとんかつを始められたのは、いつごろ、そしてなぜ「とんかつ」だったのでしょうか。

佐藤: 2001年にはじめた「チキン亭」という店を発展させる形で、とんかつ「松のや」ができた、という経緯です。とんかつというと、少しお値段の張る、日常食というよりはハレの日の食事であると思います。それを日常に近づけていきたい、そして松屋フーズにとって牛めしに次ぐ二本目の柱としたい、という思いがあってスタートしたんです。

――松のやさんでは、ロースカツ定食は500円です。採算を取るのも一苦労ですよね。

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佐藤:最近の店舗数の増加にともなって、やっと採算が取れるところまできました。牛めしの「松屋」のスケールメリットを活かしながら進めてはいるのですが、最初は大変でしたね。なんとか軌道に乗ってきたぞ、というのはほんとにここ3、4年です。

松のやのロースカツ定食 ©松屋フーズ

――その価格の中で、うちのとんかつはココがすごい! という売りはどのあたりだと自負されていますか。

佐藤:その辺は商品開発の際にもたくさんとんかつを食べ比べた久岡さんに話してもらいましょうか(笑)。

久岡利至・東日本地域担当部長(以下、久岡):松のやのとんかつは、豚肉に熟成のチルドロースを使っています。冷凍物ではない、冷凍では出せない味を、お求めやすい価格でご提供できている、というのが何と言っても一番ですね。

――お肉は一番大事ですからね。

久岡:それからソースにも注目していただきたいです。我々のソースは独自開発のもので、いろいろとこだわっています。たとえば夏はサッパリ系の味に調整してみようかなど、季節に合わせた味を議論したりと、ソースにはまだまだ工夫のしがいがあると思います。今後をぜひ楽しみにしてください。

右から佐藤社長、松のや企画グループグループマネージャーの奥野隆弘さん、東日本地域担当部長の久岡利至さんが取材に応じてくれた。