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カナダ首相が言葉を濁した「2人の身辺警護費」
(5)イギリスとカナダの二重生活になると身辺警護はどうなる?
「王室は身辺警護のアレンジメントの詳細についてコメントしない。税金で賄われる身辺警護について独立したプロセスが確立される」(バッキンガム宮殿)
最大6人の警察官による身辺警護、年間予算60万ポンド(約8600万円)は王室の称号を放棄した場合、認められない。エリザベス女王はダイアナ元妃に王室の称号を認めなかったため身辺警護がつかず、交通事故死という最悪の事態を防げなかったことを後悔している。
それもあって2人に称号の継続使用を認めるという見方もあった。カナダのジャスティン・トルドー首相は2人の身辺警護費について「大半のカナダ国民は王族を迎えることを支持すると考えるが、どんなコストがかかるのか議論しなければならないことが山ほどある」と言葉を濁した。
ヘンリー王子はアフガニスタンに従軍していたこともあり、イスラム過激派のテロ対象になる恐れは十分にある。身辺警護の詳細については慎重に協議が継続されるとみられる。
(6)ロンドン郊外ウィンザーのフロッグモア・コテージはイギリスの拠点として使用し続けるのか?
「イギリスの住まいとなるフロッグモア・コテージの改修費については返済したいと2人は望んでいる」(バッキンガム宮殿)
300万ポンド(約4億2900万円)かけて改装したフロッグモア・コテージはイギリスの拠点としてキープする代わりに2人が負担することになった。国民の批判をかわしきれなくなったためとみられる。