英民放ドキュメンタリーで、結婚式の1週間前から始まっていたダイアナ元英皇太子妃とチャールズ皇太子の“すれ違い”が明かされた。在英国際ジャーナリストの木村正人氏が、この番組から読み解ける英王室の「今後の課題」について解説する。
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カミラ夫人は「クイーン(王妃)」の称号に相応しいのか
「彼女は本当に可愛い。完璧なお嬢ちゃん。しかし幼すぎる。学校を卒業した歳には見えないし、ましてや結婚に相応しい年齢には見えない」――。
12歳年下のダイアナ元英皇太子妃(故人)について、チャールズ皇太子が結婚式のわずか数時間前、友人に不安を漏らしていたことが、最近放送された英民放ドキュメンタリー番組で明らかになった。
番組では自分はすでに結婚し、子供もいるのにチャールズ皇太子との不倫関係を続けたカミラ夫人の存在をダイアナが結婚前から疑っていたことが浮き彫りになっている。
チャールズ皇太子がいずれ即位する時、カミラ夫人が「クイーン(王妃)」の称号に相応しいかどうか、改めて考えさせる内容だ。
この番組は、英民放チャンネル5が7月、チャールズ皇太子とダイアナの結婚式までの1週間を証言で再現したドキュメンタリー「チャールズとダイアナ:結婚式の背後にあった真実」(原題「Charles and Di: The Truth Behind Their Wedding」)。番組は結婚1週間前の1981年7月22日から幕を開ける。