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風邪を引かない本木雅弘

内田 風邪は気合いで乗り切れるって。だから、私が風邪をひくと冷ややかな目で私を見るんですけど(笑)。

中野 え~~っ(笑)。

内田 やっぱり仕事柄、本当にこの日は自分が居なければスタッフのみんなは何も成立しないということがあるじゃないですか。だから、子どもの頃から訓練されていて、大事なときは絶対に風邪をひかない。あと、顔に汗をかいちゃいけないときは汗を止められる。

中野 うわあ!

内田 答えがくだらな過ぎましたね(笑)。

中野 いいえ、本木さん、すごい。

内田 やっぱり自分にはないものに一目置きますね。

中野 そうですね。

内田 中野さんもすごく感情が豊かなんですか? 感情が表に出ます?

中野 出ます、出ます。すごい出ます。

内田 じゃあ、ケンカとかしても?

中野 ケンカをすると私だけが怒る。

樹木希林は夫に何一つ求めなかった

司会 じゃあ、夫についてもう一問だけ。

内田 おおっ、司会者、すごい畳みかけ方(笑)。

司会 「あすか」さんからの質問です。

「夫の意見や考え方に承服できないとき、どんな場合、どんな内容でしたら家族として自分の意見を伝えますか? また、どんな場合でしたら他人としてスルーしますか?」

希林さん73歳のときの家族写真(2016年)

内田 これは母の教えというか、母を見て知ったことなんですけど、とにかく結婚したら相手に何一つ求めないということ。例えば家事でも何でも、「自分がしたいからすると思えば楽だよ」と母に言われました。というのも、父は稼ぎも家に入れないし、いわゆる父親の役割も果たしてなかったのですが、母はよくそれに耐えたなというより、「そもそも求めてないから平気なんだ」って言っていたんです。だから私も、なかなか難しいことではありますが、「なぜこうしてくれないの?」という気持ちが生まれそうになったら、「いやいや、期待しない、期待しない」というふうにもみ消すようにしているんです。中野さんはどうですか?

中野 私は、一応結婚はしているけれども、独立した個人だと思っているので、考え方は合わなくて当たり前だと思っているんですよ。そもそもが赤の他人ですから、ベースの考え方が一致するわけがないと。

内田 そうですよね。

中野 だから、感情が先に立って「なんでわかってくれないんだろう」と思うことがないわけではないけれども、少し時間をおけば、まあ、しょうがないよね、お互い好きなようにしましょうって思うようになります。