イラスト 中村紋子

 新潟市の朱鷺(とき)メッセで三年ぶりに「ファンタジー・オン・アイス」を観てきたの! 昨年軽井沢のバス事故で教え子を亡くして以来、大好きなアイスショーを楽しむ気持ちになれなかったんだけど、今回はどうしても観たくなって頑張ってチケットをゲット。

 羽生結弦選手(ゆづ)が出場するとあって、同じゆづファンからたくさん声をかけられたの。駅でも会場でも、ゆづの写真をはめ込んだ目覚まし時計や、タオル、シールなどを次々にいただいたワ。聞くと、ファン同士で手作りグッズや写真を交換して楽しんでいるらしいの。ゆづのファン、フィギュアスケートファンの方々は応援を生活にうまく取り込んでいるのね。

 ショーではゆづ、宇野昌磨くん、本田真凜ちゃん、坂本花織ちゃんといった現役選手から、“皇帝”プルシェンコや元世界王者ランビエール、荒川静香さんに安藤美姫さん、鈴木明子さんに織田信成くんとフィギュアファンなら卒倒しそうな豪華メンバーが勢揃い。競技としてのフィギュアスケートとは違って、それぞれの個性を生かし美しい生歌で演技したり団体で演技したりするのは圧巻だったわ! 空中ブランコのようなエアリアル、息を呑むアクロバティックな演技などは、もはやフィギュアスケートの枠を超えた新しい総合芸術ね。あまりにも素晴らしい「エンターテインメントショー」に、尾木ママ感動しっぱなしでした!

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 最後にゆづが挨拶に立ち、照明さん、案内係、警備員さんなど裏方の人達すべてに丁寧にお礼を言うのを聞いて思わず感涙。大震災後、仙台のホームリンクで練習できなかった時期、彼は全国をアイスショーでまわりながら練習を続けたの。朱鷺メッセもそのひとつ。その時の感謝の気持ちを忘れていないのね。

 ボク、本気で平昌オリンピック(観戦)を目指すことを決意したワ!