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新型肺炎で有名になってしまった「武漢」、ふだんはどんなところ?

B級グルメと独自のファッションセンスの街

2020/02/14

 もうひとつ、『三鮮豆皮(サンシェントゥピー)』も武漢必食グルメだ。三鮮豆皮も武漢の朝食定番メニューで、あの毛沢東が絶賛し、北朝鮮の金日成も食したという逸話がある。もち米・豚肉・しいたけ・たけのこに、卵と小麦粉でできたパリパリの皮が乗っていて、絶対ハズさない一品だ。

香ばしく焼けたパリパリの皮が食欲をそそる三鮮豆皮。

 武漢は小吃(軽食)の店が充実しており食べ歩きが楽しい街だ。熱乾麺や三鮮豆皮の他に、れんこんスープ、臭豆腐、湯包など、美味しい小吃がずらりと揃う。武漢が元の平和な街に戻ったら、ぜひ食い倒れの旅を楽しんでほしい。

小吃の店が立ち並ぶフードストリート、戸部巷。

武漢人はどんな人たち?

 武漢人はマナーの悪さで有名だ。声の大きさ、口の悪さ、割り込み、ポイ捨てなど、武漢人のマナーの悪さは 中国国内でもたびたび問題に挙げられる。

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 武漢に来てまず最初に目につくのは、中国のどこよりも歩きタバコが多すぎることだろう。老いも若きも男も女も歩きタバコ。武漢にいるとPM2.5 よりもタバコの煙でむせてしまう。逆にひと時もタバコを欠かせないヘビースモーカーにとっては天国のような街だろう。

街中で撮影すると、必ず歩きタバコが数名写ってしまう。