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2020/02/09

source : 週刊文春デジタル

genre : エンタメ, 芸能, 社会

検察官が「なぜ甘い考えを抱いたのか」と問うと沈黙

 しかし、検察側の質問が始まると、少し様子は変わる。ほかの芸能人が捕まる中で、なぜ薬物をやめられなかったのか問われると沢尻被告は「(薬物を)コントロールできるという自分の甘い考えがありました」と答えたが、さらに検察官が「なぜ甘い考えを抱いたのか」などと問うと沈黙するシーンもあった。滝岡裁判官が「女優に復帰することは考えていないのですか」と尋ねると沢尻被告は「はい」と答えた。

 検察側は沢尻被告が19歳ごろから違法薬物を使用しているため常習性が高く、法律違反と理解しながら発覚しなければ大丈夫と安易に考えており犯行の経緯や動機に酌量の余地はない」として懲役1年6カ月を求刑した。

 判決の日、同じ黒のパンツスーツ姿で現れた沢尻被告の口紅の色は少し薄くなった。懲役1年6カ月(執行猶予3年)の有罪判決を言い渡した滝岡裁判官は判決理由で「薬物を入手できる男性との関係を断つよう周囲から諫言されても、薬物への魅力から関係を続けていた」などと指摘した。判決を言い渡した後には「今後は一人の社会人として、信頼されるよう努めてほしいと思います。事件の背景には、他人を思いやるという、社会人として備えるべき心構えが十分でなかったように思います。失われた信頼を取り戻すのは難しいと思いますが、心構えを意識して身につけ、一人の社会人として、年齢相応の信頼をされるよう努力してほしいです」と諭した。

 有罪判決は沢尻被告の心に響いたのだろうか。すぐに所属事務所を通して直筆メッセージを公表。そこには《裁判の結果を真摯に受けとめております。何よりも、他人を思いやるという気持ち、根本の大切なことが私自身には欠落していたのだと痛感させられました。社会人として、一人の女性として、今一度自分自身を見つめ直していきます》と書かれていた。まさに滝岡裁判官の説諭を受けた表現だ。

沢尻エリカ被告が公表した直筆のメッセージ

 多くのファンを迫真の演技と美貌で魅了してきた沢尻被告。実生活で「現実から逃避した幻」から抜け出して33歳の大人の女性として更生できるのか。沢尻被告にとって女優という肩書を失った現実は、今まで以上に厳しいものとなるだろう。

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