先日発表された文化庁の国語世論調査が話題ね。「すばらしさに鳥肌が立つ」といった慣用句の誤用は、以前からボクも気になっていたの。確信犯を「悪いことだとわかっていながらやる行為」だと思っている人が約七割もいてびっくり! 本来の意味は「政治的・宗教的な信念に基づいて正しいと信じてなされる行為やそれを行う人」なのに、間違った使い方が市民権を得ちゃったのね。
「ら抜き言葉」もそうで、「見れた」(四八・四%)を使う人が「見られた」(四四・六%)を上回るなど、調査開始以来初めて「ら抜き」が多数派に。「ら」を入れると尊敬や受動に受け取られる可能性があると思って省く人が多いんですって。
「さ入れ言葉」も問題ね。「包ませていただきます」でいいのに、丁寧な表現だと勘違いして「包まさせていただきます」なんて接客業で使われたりする。「日本語を大切にしている」と答えた人ほど「さ」を入れる割合が高いとか。困ったものだわ。
では、どうすれば美しい日本語が身に付くのか――その近道はやはり読書だと思うの。しかも読書の効用はそれだけじゃないのよ。最近発表された米国イエール大学の調査では、本を読むと長生きすることがわかったの。一週間に三時間半以上読書をする人は、本を読まない人に比べて、その後十二年間での死亡率が二三%も低くなるんですって! 雑誌や新聞も長寿に効果はあるけれど本ほどではないそうよ。
三十分読書をするとストレスが六八%軽減されるとか、他にも興味深い研究結果が世界各地から報告されているの。経験的に感じていたことが科学的に立証されたわけね。本の読み聞かせは子どもの感情や感性を豊かにするし、読書は大人の健康にも効果絶大。「読書の秋」を満喫して寿命を延ばしましょう! ぜひボクの新刊も手に取ってみて♡