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森の中の板張りホームに積もる雪
■豊ケ岡駅(JR北海道/札沼線)
森の中の板張りホームに積もる雪。ホームから少し離れた小さな駅舎への道筋も、駅周辺のどの道をとっても除雪なんてされていないから恐ろしい。ちょっと雪が続けば腰まで埋まるほどに雪が積もってしまう。言葉にするとどうってことないけれど、東京生まれがそれを体験するとちょっと命の危険を感じてしまうのだ。その上、この駅にやってくるのは1日わずか6往復。本当に時間通りに列車が来るのか、それすら不安になってしまう雪に包まれた静寂の秘境駅である。
■夕張駅(JR北海道/石勝線夕張支線)
こぢんまりとした小さな終着駅だが、歴史をたどればかつては石炭輸送でこの世の春を謳歌した、夕張炭田の大ターミナル。もちろんそんな面影はなく、件の夕張市の財政破綻もあってなんだか寂しさばかりが漂う駅である。降る雪の多さから今では駅の裏手にはリゾートスキー場が鎮座しているが、廃止も決まった夕張支線の列車でやってくる人はほとんどいない。駅の隣の小さな横丁(商業施設)で名物のカレーそばを食べて暖を取るべし。