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「1月末から爆買いが起きて、店舗からアルコール消毒液とマスクが一時消滅。2月になっても、有毒なメタノールが含まれた危ない液体500mlが98HK$(約1400円)で売られたり、同じく品不足になったトイレットペーパーを強盗するグループが出たりと混乱しました」

 そう話すのは香港で暮らす日本人女性だ。ただ、これは私が現地に向かう1週間ほど前の話。いまや香港では、アルコール消毒液とマスクの高い需要を見て取ったことで、あらゆる店がこれらの商品を置きはじめている。以下は画像とともに紹介していったほうがいいだろう。

カメラ屋も洋服屋も「マスクを売る」

カメラ屋の店頭。マスクとアルコール消毒液が大量に並ぶ。医療従事者が使うN95マスクも
こちらは洋服屋。店頭のド真ん中にマスクが積まれている

 上の2枚はいずれも繁華街・尖沙咀のカメラ屋と服屋だ。店頭には大量のアルコール消毒液とマスクが並び、特にカメラ屋では専門家向けのN95マスクまで置いてある。同様の光景は旺角など香港の他の繁華街でもみられる。

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インドネシア系、タイ系、ネパール系……世界のマスク見本市

ネパール系、タイ系、インドネシア系など各国のマスクが集められている

 もはや香港の店頭は世界各国のマスクの見本市と化している。一番多いのはインドネシア系メーカー製品で、ベトナム系やタイ系など東南アジア各国がそれに次ぐが、日本系もすくなからずある。

 なお、上の写真に登場するインドネシア系メーカーのマスクは50枚180HK$(2600円)で、ネパール系のマスクは50枚220HK$(約3100円)。さらに別の場所で見たタイ系は230HK$(約3300円)だった。ほかに街頭では南アジア系の青年が50枚100HK$(約1400円)くらいの出所不明のニセモノマスクを売りつけてくる。